大学の初年度教育に欠けてるもの
痛いニュース(ノ∀`) : 論文に「っていうか」「マギャク」などの話し言葉や絵文字が頻出…大学1年「日本語」必修化 - ライブドアブログ
これにブコメしちゃったんですが、論文の内容云々の部分はさておき、大学は初年度に「大学ってなんぞ?」って講義をちゃんとするべきだと思います。つまりアカデミック界がどんなもんか、大学とは何をしているのか、学生はそこにどう関わるのか、ということをちゃんと体系立てて学生に伝えなけりゃいけないと思うわけです。
それをすっ飛ばして研究とか論文とかの話をしても、すこし前まで研究界隈と全く接点が無い一般的な高校生だった1年生学生からすればものすごいギャップがあるわけですし、これを放っておくから教員と学生の間で認識の食い違いが出てきて問題になってるんだと思います。
1年生前期の時点でざっくりと
- 研究ってなに?
- 学会ってなに?
- 研究の世界ってどういう世界なの?
- それと大学ってどういう関係なの?
- それが自分に何か関係してくる話なの?
という学術界の世界観を学生側と共有した上で初めて論文がなんやら〜という話に踏み込めるんじゃでしょうか。
都合大学3つほどで授業受けてきたけど、その手の「大学における研究概論」のような講義があるという話はついぞ聞いたことがない。この手の話は研究室に配属になって、先輩やら周りやらがしてる会話からそこらの流れを読んで何となく知っていくってことがほとんどではないかと思います。
こういった仕組みに任せていては効率が問われる今のご時世、うまく機能しないのではないでしょうか?(自分もいまだよくわかってませんし価値観もわかってません)
(2011/01/17追記)
要は、「所定年次になったら研究室に配属になって、そこで教員やら先輩の指導コメントを受けて所謂研究をやって、その成果は文章にまとめて学会やら国際会議に発表する。学会や国際会議にも色々あって、発表の仕方にも松竹梅あって、発表先にも松竹梅があって〜、と、そういう世界に君ら学生は入るんだよ」って大学の研究活動概要というか、アカデミック界隈との関わりを含めた全体の構図を早いうちに共有しておいた方がお互い幸せになれるんじゃないかなってお話でした。
教員の方みたく、その世界の中の人にはここら辺の話は「説明するまでもない常識」なのかもしれないですが、そこに足を踏み入れようとしている学生側からすればそこら基盤知識のないないまま「論文」「研究会」「国際発表」「ジャーナル」「投稿」「締切」「寝袋」「住み着き」って言葉が飛び交う中に放り込まれたら不安で仕方がないわけでして。ハイ。